◇これだけで誰でも簡単に着物姿を綺麗に写真に撮れます ー着物生活ー
今の時代、和服を着る時って特別な日である事が多いですよね。となると、写真を撮りたくなります。
でも、「写真を見るとガッカリしちゃう」「写真写りが悪いから苦手」という人が意外に多いんです。本来は、絹の着物って実物より綺麗に写真に写るんですよ。絹の持つ自然の光沢が色を鮮やかに見せ、もしシミや焼けが少しくらいあっても、弾かれて目立たなくなるんです。(逆にシミの写真を撮る時は写らなくて苦労します。)
筆者は、自分で着物を着るようになって20年以上経ちますが、毎回必ず家族などに写真を撮ってもらってきました。初めは、着付けやコーディネートの参考に記録として残すためでしたが、だんだん着る回数が増え、年間4回以上は着ているので、トータル100回くらいは着物を着て写真を撮っています。同時に年齢も20年重ねていますから、若い頃とはいろいろ違ってきて同じようには行かず(笑)撮るたびに工夫するようになりました。
なので、カメラマンでもモデルでもありませんが、その経験から今回は趣向を変えて「一般人の私に出来る綺麗な着物姿写真の撮り方」のお話をしましょう。
自分の着物姿の写真を見て、「もう二度と着たくない」なんて思ってしまったら、せっかく着たのに悲しいですよね。「また着たい!」と幸せな気持ちになってもらえたら、私も嬉しいです。
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人物写真は、「撮る人」と「撮られる人」の両方にコツがあるので、分けてお話しますね。
A.撮る
① 被写体を見下ろさない(動きなど狙いがある場合は別)
カメラマンの方が背が高い場合は、スマホだと下向きの角度がついてしまいがちなので、特に注意
② 光を背にして立つ
被写体に光が当たるようにですけど、強すぎる光は返ってダメです。少しずらすか、少し影になる方が優しい感じになります。
③ 被写体を真ん中より少しずらしてみる
グリッド線を使うのもおすすめ
④ 全身写真の場合は、草履(靴)が全部写る所まで入れる
着物の場合はシルエットがずんどうなので、効果的に足を使うとスッキリ写ります。後でカットも出来ます。
カメラマンにそんなに注文つけられない時でも、撮る側目線を知っておくと、こちらで合わせられますよ↓↓。
B.撮られる
① カメラマンより少し高い所に立つ(A−①に合わせる)
階段や坂を利用する。もし無ければ、カメラマンにしゃがんでもらいましょう。
② ポージング
ただ立ってるだけで綺麗な方は良いですけど(笑)、少し動きをつけるとすごく変わります。簡単なので、一つだけでもやってみてくださいね。
- ひねりを入れる
例えば、カメラに対して垂直気味に立ち、腰をひねって肩と顔はカメラの方に向けるなど、自分に合った角度を探してみて下さい。
- 片方の足を少し前に出すように伸ばす
前側になる足の足首から足先は、歩き出すように前に出すと、足が細く長く見えます。
- 肩甲骨を寄せて首は長く、あごは引き過ぎない
- 両手を同じ形にしない
片方の腕は曲げる、髪に当てるなど動きをつける
- 後ろ姿の時は猫背にならないように
自分で思ってるより背中が丸いかも。下を向かないで、むしろ上を見上げるのもいいでしょう。
- 眩しくて目が開けられない時は笑顔にする
無理に開けるより、下目線で笑顔に
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検索してみると、プロの方々のいろんな技が出てきて楽しいですが、いきなり出来ないのもあります。でも、これらは全てやってみてわかったことです。なので誰にでも出来ますよ。でも、一番大切な事は
「肩の力を抜いて自然に」
だと思うんです。カチコチでいかにも、という感じも初々しくて良いですけど、ちょっと恥ずかしい。なので、初めは2つくらいやってみてください。少し高い所に立って、腰をひねって、足先を伸ばす。ただそれだけ。まっすぐ立っていた時より、ちょっと違って見えませんか?そしてなにより、
「笑顔にまさるものなし」
です。このホームページに登場する着物のモデルさん達も、素人の一般の方々です。もちろんカメラマンは、人物を撮るプロの方ですが、「皆さん肩の力が抜けてて自然にいい笑顔をされるのでやりやすかった。一般の方の場合は、それを引き出すのに一番時間がかかるので」と、おっしゃってました。皆さん素敵な笑顔のお写真ですよね。これなら年齢など関係ありませんよね。
参考にして頂いて、とっておきの一枚を撮影して下さいね。ますます着物ライフを楽しみましょう。