♦ 11月15日はきものの日。和服にまつわる記念日いろいろ。 ― 着物コラム ―

11月15日はきものの日なんですよ、ご存知でしたか?1966年(昭和41年)に、全日本きもの振興会と、全国2000店の呉服店で組織する日本きもの連盟が制定されたそうで、50年以上も前からあるのです。

他にも和服や和装にまつわる記念日がどれくらいあるのか調べてみました。面白いのでちょっと羅列してみますね。

 

1月15日     半襟の日

 2月10日     太物(木綿やウールなど)の日

 2月14日     ふんどしの日

 2月23日     ふろしきの日

 2月24日     二部式帯の日

 3月21日     日本手ぬぐいの日

 4月15日     京和装小物の日

 5月29日     呉服の日

 7月  4日     和服洋服お直しの日

 7月  7日     ゆかたの日

 8月  1日     はっぴの日

 8月  8日     がま口の日

10月 8日      足袋の日

10月29日    和服の日

11月15日     きものの日

また、

 2月  8日     針供養の日(地域によって12月8日)

 3月  4日    ミシンの日

 9月 29日   クリーニングの日

11月  4日   いい刺繍の日

 

というのもあります。現時点で一番新しいのは2020年(令和2年)に制定された10月29日の和服の日でしょうか。2020年に創業120年を迎えた佐賀県の呉服会社がその記念事業の一つとして制定されたそうです。こうしてつい最近にも一つ誕生しているのですから、これからも増えるかも知れません。

 

“着ること“につながるきものの日・呉服の日・ゆかたの日そして太物の日は、着物ファンなら一度は耳にした事があるのではないでしょうか。呉服は“5・2・9“、太物は“2・10“とわかりやすいのもあって、その日はSNSでも盛り上がります。記念日にちなんだイベントがあちこちで開かれ、町が華やぎます。

 

昨年はコロナのため、キモノマスクコンクールというイベントが開催されていました。

 

太物の日も2012年制定とまだ新しく、宮崎県の太物専門の呉服店の呼び掛けで全国の太物ファンによって制定されました。太物とは、木綿、麻、ウールのように巻いて反物になると絹よりも太くなる普段着用の着物で、全国の地域に名産も多くあり、そのために地域に根づいたファンが多いのも特徴です。自宅でゆるく着物を着て着物生活を楽しんでいる方には太物愛好者も多くおられますし、女性から見ても素敵ですよね。

 

太物の日には綿やウールを着た写真をみんなで投稿してSNSをジャックするイベントもありました。

 

―着物、着てみたいけど友達がいないし…

―着物デビューしたいけど着て行く所が無いし…

 

と、きっかけをつかめないでいる方は、これらの記念日の中で気になったのを検索してみてはいかがでしょう。外に出られなくても、ツイッターやフェイスブックなどのSNSでイベントが開かれていたり、楽しめる画像や映像が見つかるかも。こうした記念日は、そんな仲間を増やせる日としても昔から一役買ってるんです。

初めての年にはそれをながめて憧れているだけでも、翌年には着物を着て出かけるようになり、お友達もどんどん増えて楽しそうに変わっていった人がたくさんいます。

 

 

着物はファッションの一つで、年齢も関係ありません。

さあ、今日からあなたも。